下巻には咸卦から未済にいたる34卦を収め、巻末にいわゆる十翼のうちから「繋辞上伝」「繋辞下伝」「説卦伝」「序卦伝」「雑卦伝」の5篇を採録した。占筮のよりどころである卦爻辞や「繋辞伝」等で、天地自然および人間界のさまざまな変化のうちにひそむ不変の法則をよみとり、天地人の生々発展の神秘を予見しようとする哲学的思弁が展開される。