あるがままの人間を観察すれば、政治はつねに権力闘争である、という命題に行きつく。国際政治学の泰斗モーゲンソーは、国家間権力闘争の冷厳な事実を直視しつつ、その抑制要因としてバランス・オブ・パワーや、国際道義・国際世論・国際法等がどれほど有効なのかを解明する。現代世界の本質を喝破する、国際政治学の古典的名著。