神田にある猫手長屋の大家・代三郎は、仕事もせず、寝てるか三味線をかき鳴らすだけのぐうたら大家。
しかし、彼には小さい頃、命を助けてもらった故郷、猫手村の郷神・大猫さまから授かりし使命があった。
ある日、定州・来栖家の江戸上屋敷で、なにやら「腑抜け」という謎の病気が流行っているらしいという噂が舞い込むが──。
茶屋を手伝う幼馴染の於巻と、飼い猫(化け猫!?)の栗坊に尻を叩かれ、今日も江戸に跋扈した魔物退治に奮闘する!
新たな江戸ファンタジー事件帖シリーズの登場。(『猫手長屋事件簿 ふぬけうようよ』改題作品)