不安な暗い時代を生き抜くための新しい見取図!
オルタナ右翼、権威主義の台頭、ヘイトクライム、歴史認識問題、テロリズム……
人びとが合理的になり、民族やナショナリズム、人種から解放され、グローバルな社会が実現し、社会の多様性や個人化が到来するはずだった時代に、なぜ怒りや敵意が政治の世界で繰り広げられるのか?
行き場を失った中間層が疎外感を強め、凶暴になる理由とは。
なぜ有権者は強い指導者を求めるようになったのか。
戦後秩序を形成したリベラリズム崩壊後の「暗い時代」の深淵を、気鋭の研究者が抉り出す。