江戸時代から続くロングセラー書『養生訓』のなかから、心に響くメッセージを厳選して、わかりやすい解釈とともに、ユーモラスな猫たちの写真に添えてご紹介します。
人間だけでなく、猫の健康や雑学に関する情報もたくさん収録!
【養生訓とは?】
今から300年以上も昔に、福岡藩の儒学者・貝原益軒によって書かれた江戸時代の健康指南書です。病弱だった著者があらゆる学問を学びながら、自らの身体で実践し、編み出した独自の健康法がまとめられています。
今も現代語訳が刊行され、多くの人が座右の書としているのは、根底に「身体の健康=心の健康」という思想があるから。
喜怒哀楽や欲望、悩み、畏れといかに対峙し、精神の安定を得るか、という点に深く言及されています。
多くの人が生きづらさを抱えている現代日本と類似点が指摘される江戸社会での生き方を集約した『養生訓』には、時代を超えた智恵が隠されているのです。
本書では、そのなかから今日的な期待に応える言葉を厳選。わかりやすい解釈とともに猫の写真に添えて紹介しています。
【魅力的な猫写真!】
しなやかでしたたか、それでいてかわいい猫たちの、ユーモラスな写真を多数掲載! 撮影はすべて人気猫写真家・沖昌之さんによるもの。
時にクスッと笑わせてくれたり、時に哲学的な表情を見せる猫たちは、『養生訓』の名言に不思議とマッチします。
自由きままな猫たちが、気持ちをそっとほぐして行く先をほんのり照らしてくれる、そんな一冊です。
【目次より抜粋】
第一章 こころ
・三つの楽を得よ。
・己を愛せよ。 …他
第二章 食
・大根を食らうべし
・多飲は禍となりにけり。 …他
第三章 暮らし
・目をふさぎて落ち着けよ。
・病を嘆くことなかれ …他