独自のアイデアで市場を切り開き、自分の暮らしも大切にしながら、国内外で活躍の場を広げている10名の食のイノベーターを取材。彼ら、彼女らの取り組みはどれも前例がなく、未知数。強烈な「想い」を胸に抱えて突き進む姿は、これからの働き方、生き方のヒントになります。
1章 小さな経済圏から広げていく
・通販専門で3年待ち。全国から食材が集まり、小さな経済圏を築くパン職人
・300年の茶園を継いだ元サラリーマンの『フィールド・オブ・ドリームス』
・1日に3000個のおはぎが売れる店 元デザイナーが生み出した創作おはぎ
2章 世界で唯一のものをつくる
・元OLと泡盛レジェンドが生んだ、世界唯一のラム
・新開発の瓶入りコーラに予約2万本 たったひとりで始めたコーラ革命
・「土の中に埋もれていた宝物」無農薬栽培のピーナッツでネパールの農村に光を灯す
3章 日本一、そして世界を目指す
・最高価格1キロ100万円。田野屋塩二郎が挑む常識外れの塩づくり
・「ワイン界の神様」を唸らせた醸造家。世界のVIPをもてなすワイン誕生の舞台裏
・月イチ営業で研究開発。オリジナルチーズで目指す世界の頂
・キャリア3年で日本一に。全国展開も見据える鳴子発の野菜ジェラート
川内イオ(かわうち・いお)
1979年、千葉生まれ。ジャンルを問わず「規格外の稀な人」を追う稀人ハンター。2002年、新卒で広告代理店に就職するも9カ月で退職し、03年よりフリーライターに。06年、バルセロナに移住し、サッカーのライターをしながらラテンの生活に浸る。10年に帰国後、2誌の編集部を経て再びフリーランスに。現在は稀人ハンターとして複数メディアに寄稿するほか、イベントの企画やコーディネート、ラジオ出演など幅広く活動する。近著に『農業新時代 ネクストファーマーズの挑戦』(文藝春秋)。