白秋は、詩集や歌集で十分に歌い尽せなかった三浦三崎の生活が「民謡の形式を得て初めて10年振りで流れ出した」と述べている。本巻には『白秋小唄集』『日本の笛』『あしの葉』の3冊を収録。「城ケ島の雨」「さすらひの唄」などを含む第正期の多彩な作品群である。