近くの書店で在庫を調べる
  • 著者奥泉光
  • 出版社中央公論新社
  • ISBN9784122069992
  • 発行2020年12月

雪の階 上

昭和十年、秋。笹宮惟重伯爵を父に持ち、女子学習院高等科に通う惟佐子は、親友・宇田川寿子の心中事件に疑問を抱く。冨士の樹海で陸軍士官・久慈とともに遺体となって発見されたのだが、「できるだけはやく電話をしますね」という寿子の手による仙台消印の葉書が届いたのだ――。富士で発見された寿子が、なぜ、仙台から葉書を出せたのか? この心中事件の謎を軸に、ドイツ人ピアニスト、探偵役を務める惟佐子の「おあいてさん」だった女カメラマンと新聞記者、軍人である惟佐子の兄・惟秀ら多彩な人物が登場し、物語のラスト、二・二六事件へと繋がっていく――。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • ハング
  • 蟻の棲み家
  • あなたの呼吸が止まるまで
  • 九年前の祈り
  • 破裂
  • 変な絵
  • ロスト・ケア
  • 朽ちないサクラ
  • 穴
  • インシテミル