大乱の“落とし前”をつける。
悪童たちの遠大な志と夢
能役者の一若(いちわか)、美しい稚児の〓(けい)。
山名宗全、細川勝元、骨皮道賢(ほねかわどうけん)……らが激突する
応仁の京で、彼らは業(わざ)と知恵と美貌を武器に、命を賭して戦う。
血湧き肉躍る歴史エンターテインメントの金字塔。
木下昌輝、渾身の書き下ろし長編、新たなる代表作。
高貴な出自で、妖しいほどの美貌をもつ稚児・〓(けい)と孤児で底辺から這い上がった、
両刃の剣を操る少年・一若(いちわか)。ふたりは、堺の慈済寺で暮らしていたが、
ある日、僧を殺め火を放った〓は、一若に罪を着せ共に出奔、京に向かう。
暗殺、裏切り、一揆、下剋上……
荒廃した乱世を、悪童たちは、己たちの力で、生き抜く!
装画:遠田志帆
装幀:芦澤泰偉