1969年、ひとりの大学図書館員が一冊の貴重な書物を見つけ出す使命を帯びてサンフランシスコを訪れた。ペナンブラという風変わりな名前を持つその青年は、手がかりを求め夜遅く一軒の小さな書店に行き着く。薄暗い店内には異様に背の高い本棚が並ぶその店は、客も少ないのになぜか終日休まず営業していた――あの〈24時間書店〉が秘めていた、もうひとつの本にまつわる不思議な冒険の物語。本を愛するすべての人に贈ります。