ひざ痛(変形性膝関節症)は、加齢や肥満などによるひざ関節への負担の蓄積により、ひざの関節や軟骨がすり減ったり変性したりした結果、炎症が起こってひざの痛みやこわばりといった症状が現れる。重症になるとひざの曲げ伸ばしや階段の上り下り、立つ・座る・歩くがまともにできず、生活に支障が出る。ひざ痛の患者さんの9割を占める変形性膝関節症の推定患者数は約2400万人。ひざが痛いからといって「安静」にばかりしていると足腰の筋力が低下し、ひざへの負担が増えて症状は悪化してしまう。そこで、標準治療とともに、「運動療法」でひざ周囲の筋肉を強めてひざにかかる負担を軽減して、痛みを取り除くことが大切。
本書は、ひざ痛の運動療法や最新の治療事情に詳しい、日本を代表する専門医の名医5人が、今考えうるひざ痛の最新ベスト対策として、症状の改善や進行防止に役立つ生活習慣、体の使い方、体操の方法などについて、症状別に図解でわかりやすく紹介。特に重要な運動療法については、「1分体操」と銘打つことで、一般の読者に興味を持って試してもらえるように配慮。ひざ痛の最新療法や新しい知見、各種治療法についても網羅し、この1冊でひざ痛の基本対策が身につく実用事典とする。
「1分体操」シリーズ第2弾。