全米図書賞に輝く女性科学者が、大きな問題への取り組みを平易に説く快書。学部長から「気候変動にかんする講義を受け持ってほしい」と依頼され、人口増加、農業の集約化、過去半世紀のエネルギー使用量など、「自分でも理解できるように極力具体的かつ正確な形で地球の変化の数値化に取り組み、これらの作業を通じて多くを学んだ」。データが示す地球の現状と未来は明るいものでは決してないが、私たちひとりひとりが考え、今、ここから変えていけば、具体的な問題解決への道筋がみえると著者は説く。