NHK教育テレビ「ピタゴラスイッチ」や「0655」などを生み出し、
東京藝術大学映像研究科で教鞭をとる筆者が書き綴った、
『暮しの手帖』の大人気連載をまとめました。
ある夜、公園で背の高いベンチを見た。
妙だと思って、よく見てみたら、
そのベンチには大きな足がついていた――。
日常には、数え切れないくらいの「妙」があり
そのつど学ぶ理と、それでもこぼれる不可解さがある。
現代の考える人、佐藤雅彦による面白くて鋭い考察集。好評を博した『考えの整頓』、待望の第2集です。
今まで気が付かなかった巻き尺の不思議。知らない間につながっていた、あの歌姫との縁!
電車で隣の子どもが漏らした妙な言葉。故郷の小さな村で起きた大事件。トースターは誰が発明したのか?
なぞなぞ「家の中で一番年をとるところどーこだ?」など、
ともすると見過ごしがちな日常の「妙」に立ち止まる著者は、その「妙」に魅了され、真髄に迫ろうと考察していきます。
ベスト・エッセイ(日本文藝家協会編)に選出された「向こう側に人がいる」「たしかに……」や、
カンヌ国際映画祭に正式招待されるまでが綴られた「5名の監督」、本書のタイトルでもある「ベンチの足」ほか、全23編を収録。