南方熊楠の全貌と現代的意義を知るための最良の書、 待望の復刊!渡欧と那智隠栖の中で到達した、日本と西洋、地域と地球を往還する熊楠の「萃点(すいてん)」とは何か。地域に根差した「内発的発展論」を提唱しつつ、「自民族中心主義」を回避する方途を、生涯をかけて追究した鶴見和子が、熊楠から汲み出した最良のエッセンス。