上野樹里主演映画『幸福のスイッチ』のアナザーストーリーを小説化。映画の主人公・怜は新人イラストレーターだが、小説版では彼女の高校時代にスポットをあてる。高校で美術部に入部し自分の才能に夢ふくらます怜。でも、現実はそんなに順調には進まない。自分の絵を評価してくれるのは、優しい母だけ。仕事人間の父とは、なぜだかいつも喧嘩になってしまう。監督安田真奈の原案で、初めてあかされる怜の高校時代。明るく優しい家族の絆に、どうしても溶けこめない不器用な女の子の青春物語。