「おきゃくがのります ぞろぞろ ぞろぞろ」と、たくさんの人が電車にのりこみます。電車は「がたごと がたごと」と市街地をぬけ、田園地帯をぬけ、山奥へとすすみ、ついた駅は「おくやま駅」。それぞれ動物に変身した乗客たちが電車から降りていきます。こんどの電車も、トンネルを「がたごと がたごと」と進み、電車はしだいに幻想的な異世界へ。ついた「よつつじ駅」では、それぞれ妖怪に変身した乗客たちが降りていきます。つぎの電車は、「がたごと がたごと」となんと時代をさかのぼり…。思いもしない展開にびっくり。ページをめくる楽しさいっぱいです。 「絵を読む」楽しみがつまった人気の絵本。読者の方から、子どもが乗ったお客が何に変身したか、さがして楽しんでいるという感想を多くいただいています。同じコンビで、続編『おばけでんしゃ』『むしむしでんしゃ』が刊行されています。 第5回日本絵本賞、〈よい絵本〉