1989年刊行の『普通の人』(JICC出版局)、1993年刊行の『平成版 普通の人』(南風社)に
これまで書籍未収録だった雑誌読切の「最初の普通の人」を加えた完全版として堂々復刊!
日常スペクタクル巨編
古今東西、老若男女。時代は変われど、人は変わらず。
稀代のイラストレーター・安西水丸が贈る普通の人のおかしな日常記。
円満家庭の主人。軽薄な会社員。眠る女とミステリ作家。かわいい名前の妻を持つ養豚家。
毒づく全身ブランド男。育児不和の夫婦。過大な自己評価の編集者。愛の不在に揺れる女。刀剣で鍛える親父の娘―ほか。
鋭い観察眼(ナイフ)が切り取るフツーの光景。
そう、これは今を生きる、私やあなたのお話です。
解説:村上春樹 『普通の人を褒める』(1993年南風社『平成版 普通の人』解説を再録)