テレビ史を飾る伝説のNHK人形劇『ひょっこりひょうたん島』。
井上ひさし、山元護久、宇野誠一郎、藤村有弘、中山千夏……
若き才能を集め、舵をとった生みの親が番組の航跡を書き下ろす!
まるい地球の水平線に青春の光を探し求めて──
1964年4月に放送を開始、69年4月まで5年間にわたって、
子どもたちを夢中にさせた伝説の人形劇『ひょっこりひょうたん島』。
そこに集まったのは、脚本の井上ひさし/山元護久コンビ、作曲の宇野誠一郎、アニメーションの久里洋二、人形造形作家の片岡昌、人形劇団ひとみ座の面々、そして藤村有弘、熊倉一雄、中山千夏ら声優陣といった若き才能たちでした。
彼らに声をかけ舵をとったのが、本書の著者、すなわち番組の生みの親でもある当時のNHK担当ディレクター、武井博です。
本書は、番組のアイディアに始まり、脚本チームのこと、難産だった主題歌、声のキャスティング、撮影方法、そして今も生き続けるひょうたん島のスピリットなどなど、誕生から番組終了までのすべてを、制作現場をよく知る当事者ならではの秘話、エピソードとともに生き生きと語った、夢のふくらむノンフィクションです。