「ヴェニスに死す」で知られるトーマス・マン短編集。ノーベル文学賞受賞作家でもあるドイツの文豪、トーマス・マン。19歳でのデビュー作「墜ちる」を含む、主に若かりし時に執筆した選りすぐりの短編五編。自身の体験が色濃く投影された作品群は、人物像に迫る意味でも興味深い。