学術出版はその350年を超える歴史を経て、他の産業とはまったく異なる評価・価値体系を形成してきた。出版社が先導する動きに世界の科学が振り回される結果として生じている、学術誌の価格高騰や乱立、オープンアクセス運動、ランキング至上主義、データベースの苦難といった構造的な問題を、歴史的な視点から解き明かす。