「天才が最後に見た世界」を追体験
天才作曲家たちは時に苛酷な運命に抗い、光り輝く才能を発揮した。彼らの多くは、晩年に傑作を遺している。ヴァーグナーの麻薬的オペラ「ヴァルキューレ」、シューベルトの悲しくも激しい「弦楽四重奏曲第14番《死と乙女》」、モーツァルトの謎に満ちた「レクイエム」、ベートーヴェン最晩年の「後期弦楽四重奏曲」、クラシック音楽の黄昏を象徴するリヒャルト・シュトラウスの「四つの最後の歌」など。彼らが人生最後に到達した境地はいかなるものか――。名曲と共に追体験する。
※本書は、『至高の音楽』『この名曲が凄すぎる』『クラシック 天才たちの到達点』(いずれもPHP研究所刊)をテーマごとに再構成したうちの第3巻です(全3巻)。刊行にあたっては、新原稿を含む大幅な加筆・修正を行なっています。