1995年1月17日午前5時46分。その瞬間、本社は崩壊し、コンピューターシステムは完全に麻痺した。未曾有の大災害に、1300人の神戸新聞社員は瓦礫の中から立ち上がり、新聞を発行し続けた。彼らは、ジャーナリストとして、企業人として、一人の人間として、いかにして危機に立ち向かったのか。阪神・淡路大震災をめぐる、地域ジャーナリズムの熱き戦いを克明に描く感動のノンフィクション。文庫化に際し、震災後から現在までの神戸と神戸新聞の5年間の歩みを綴った「被災地の1826日」を新たに収録。