聖徳太子筆の家宝が盗まれた!
病床に残されたのは“宗次”という名の幼子……。
浮世絵宗次、天下に凛たる活人剣
市井に息づく町民の情が交錯する娯楽剣戟文学 隔月復刊開始!
「そなたの腹肝が欲しいのじゃ」言うや辻斬りは無形神道流皆伝の旗本高枝四郎信綱を斬り伏せ、五臓六腑を抉り取った。騒然とする江戸で宗次が追い詰めた意外な下手人とは(「お待ちなせえ」)。
小十人組旗本屋敷から、聖徳太子の筆になる掛け軸が盗まれた。病に苦しむ幼子宗次坊やのため、宗次は慈しみの剣を振るう(『知らねえよ』)。
シリーズ初期の傑作短編集、新刻復刊!