スティービー・ワンダーの楽屋で盗みを働き、落語立川流の会で「お直し」を演じ、お笑い番組のプロレス・コーナーで肋骨にヒビを入れられながらも闘い、西麻布のバーでブローティガンと60年代のアメリカを語り合う―。あるときはサンフランシスコ、またあるときはボルネオ。時代を疾走する放送作家の過激な日常を、瑞々しい筆で切り取ったショート・ストーリー風都会派エッセイ。