大阪城には、1400年もの歴史が折り重なっている。難波宮、本願寺の前史から、豊臣期、徳川期、市民の手で復興した現在の三代目天守閣まで、数奇な歴史に彩られた城下町大阪の見どころを徹底解説。現地写真のほか古地図や絵図、古写真、地形図を駆使して歴史の地層を掘り起こし、町に秘められた物語と痕跡をたどる。城郭を中心に発展してきた町の歴史・文化を探訪するシリーズ第1弾。作家・有栖川有栖氏の巻頭インタビューも収載。
〔本書の特色〕
◇大阪城は日本史における大事件の舞台
大阪城が建つ上町台地では、たびたび歴史の転換点といえるような大事件が起こっている。
大阪城を歩きながら、その名残を探す。
◇大阪城を深く知る手がかりは城下町
本来、城づくりは、城下町まで含めて計画されるもの。
城下町を探れば、天下人である豊臣秀吉が描いた壮大な計画の片鱗を見つけることができる。
◇「なにわ大阪の文化」も楽しむ
食べ物や芸能といった大阪名物の根底には、商都大阪で町人たちがつくりあげてきた文化の蓄積がある。
城めぐりをしたあとには、江戸時代から続く文化を味わう。
◇大阪を愛する作家・有栖川有栖氏のインタビュー
地元の本当のよさを知るには地元の達人に教わるのがよい。
大阪を拠点に、本格ミステリの第一線で活躍を続ける有栖川有栖氏に、大阪城と城下町の魅力を聞いた。