無頼な心をひっさげて、生き急ぐように夭折した中原中也。孤独で激しくて繊細、ユーモラスでありながら哀しい……。別離生き方そのものが「詩」のような詩人が遺した詩の調べが、時代を超えて読む者の心を揺さぶる。「サーカス」「汚れっちまった悲しみに……」「月夜の浜辺」など名詩を厳選。