価値の普遍性はわれわれの偏好といかに調和されるか――。愛着・価値・尊重をめぐってなされる入念な考察。現代屈指の法哲学者による比類ない講義。
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価値が歴史や社会に依存するとき、それはいかにして普遍たりうるのか――。この問いの意味と射程をめぐり、本書では入念な議論が展開される。価値の普遍性と個々人における偏向とが調和されること。価値の尊重とは、価値の実現への保障であるのみならず、その価値に関与し、尊重の風土を形づくるものでもあること。そこにこそ未来の希望は宿る。新たなテーゼの提示と溢れる洞察は、集団的アイデンティティや人権に関しても示唆するところが大きい。現代屈指の法哲学者が倫理学の中心テーマに迫った比類ない講義。文庫オリジナル。
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倫理学の根本的問い
価値の普遍性と個人の偏向はいかにして調和されるか
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【目次】
はじめに
第1章 愛着と唯一性
第2章 普遍性と差異
第3章 生きていることの価値
第4章 人々を尊重する
原注
訳者解説(奥野久美恵)
訳者あとがき(森村進)
索引