天下三百二十年、四国は安寧の時代を迎えていた。徐国に立ち寄った飛牙は、南異境のマニ帝国からきたクワール族の少年に助けを乞われる。宮殿で皇太子毒殺未遂事件が起こり、妃のダーシャに嫌疑がかけられているという。飛牙は、少年時代にクワール族に助けられた恩に報いるため、裏雲と共に南異境へ旅立つ。『天空の翼 地上の星』に書かれなかった、飛牙が少年王からすれっからしになりながら生き延びた日々を描く外伝。