簡単には折れない心を保つためには、支えるものが必要です。
それが言葉です。
傷つき、くじけそうになりながら、それでも前を向きたいあなたへ、30個の言葉を贈ります。
1日ひとつ、言葉を心に刻む、30日のレッスンをはじめましょう。
本書では、心を支え、強くしたいシチュエーションごとに、ぴったりな言葉30個を選びました。
たとえば、「自分に自信が持てず、心が折れそうなとき」には、こんな言葉。
「これでいいのだ。」
赤塚不二夫
歴史的ギャグ漫画『天才バカボン』に出てくる、バカボンのパパの決めぜりふですね。
「失敗してしまった。なんて自分はダメなんだ......」と思い悩んでいたとしても、バカボンのパパだったら「これて〓いいのだ」と肯定してしまうでしょう。
さっさと次の行動に移るはずです。
しかも、バカボンのパパのめちゃくちゃぶりを見れば、自分の失敗なんてありふれたつまらないものに思えてきます。
「これでいいのだ」と言うと、勢いがついて先に進める。
自分を肯定し、状況を肯定して前に進むのです。
肯定するからエネルギーが出ます。そ
して状況を好転させていくことかができます。
このような解説とともに、一日ひとつ言葉を刻む「齋藤式」言葉のレッスンです。
たとえば・・・
レッスン1日目
まわりの評価を気にして疲れてしまったとき
「なまけ者になりなさい。」
水木しげる
レッスン3日目
誰も自分をわかってくれないと感じたとき
「世の人は われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる」
坂本龍馬
レッスン11日目
誰かのせいにしたくなったとき
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」
茨木のり子
レッスン13日目
個性という言葉にちょっと疲れたとき
「みんなちがって、みんないい。」
金子みすゞ
レッスン20日目
感じの悪い人に仕返しをしたくなったとき
「いじわるされるたびに しんせつにしてやったらどうだろう。」
藤子・F・不二雄
レッスン27日目
何が自分の幸せなのかわからなくなったとき
「一生の間に一人の人間でも 幸福にすることが出来れば 自分の幸福なのだ。」
川端康成
レッスン30日目
自分のすべきことがわからなくなったとき
「けれどもほんとうのさいわいは 一体何だろう。」
宮沢賢治
どんな技術でも30日間あればかなり上達するように、心も強くすることができます。
この本の中に、かならず、あなたにぴったりの言葉があるはずです。
それは、先人たちからあなたへの贈り物なのです。