貧しいけれど平和な家庭。やさしい両親-。しかし、どこかに違和感がある。あるとき、ふとしたことから、自分は、両親の本当の子ではないのでは?との疑いがよぎる。成長するにつれて、疑いはますます深まり、ついに確証をつかむ。北へ西へ、父さがしの日々年々が続き、旅の果て行きついた真実は…。作家・水上勉氏の実子として話題をよんだ著者の、驚くべき日々の記録。