本書の第一の目的は,子どもたちが経験する社会的現実を正確に記述すること,第二の目的は,子どもの思考が大人の思考に近づくにつれてどうなっていくか,その思考の特質をとらえることにある。具体的には「社会」もまた他の「物理的世界」と同じように段階的に構成されていくものであることを「均衡化理論」により立証する。