近くの書店で在庫を調べる
  • 著者小川哲
  • 出版社集英社
  • ISBN9784087718010
  • 発行2022年6月

地図と拳

「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
日本からの密偵に帯同し、通訳として満洲に渡った細川。ロシアの鉄道網拡大のために派遣された神父クラスニコフ。叔父にだまされ不毛の土地へと移住した孫悟空。地図に描かれた存在しない島を探し、海を渡った須野……。奉天の東にある〈李家鎮〉へと呼び寄せられた男たち。「燃える土」をめぐり、殺戮の半世紀を生きる。
ひとつの都市が現われ、そして消えた。
日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀、満洲の名もない都市で繰り広げられる知略と殺戮。日本SF界の新星が放つ、歴史×空想小説。
【著者紹介】
小川哲(おがわ・さとし)
1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に『ユートロニカのこちら側』で第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を受賞しデビュー。『ゲームの王国』(2017年)が第三八回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞を受賞。『嘘と正典』(2019年)で第162回直木三十五賞候補となる。

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • 夜刑事
  • ぼくらの「アメリカ論」
  • 砂の王国 下
  • 砂の王国 上
  • 武器としての土着思考 / 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由
  • 女の子たち風船爆弾をつくる
  • 羊は安らかに草を食み
  • ワーカーズ・ダイジェスト
  • 架空犯
  • あしたの華姫

この本を寄贈した人