夏祭り、映画館、火事、物売り、正月、演芸、大相撲、さまざまな食物、町の事件あれこれ…。昭和2年生れの著者が幼少年期を過した、大都会の中のなつかしいふるさと、日暮里。そこで紡いだ想い出の数々を愛惜の念をこめて綴ると共に、戦前の庶民の生活を生き生きと描き出した好エッセイ。