笑いながら読んでいるうちに、思わぬところで考えさせられ、しんみりさせられる不思議な文章の力。漱石文学の原点といわれる『猫』を、原稿ならびに雑誌『ホトトギス』の本文に基づいて翻刻。今回の第2次刊行では新知見により注解を増補した。