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  • Author樋口明雄
  • Publisher徳間書店
  • ISBN9784198947811
  • Publish Date2022年9月

それぞれの山 / 南アルプス山岳救助隊Kー9

好評「南アルプス山岳救助隊K-9」シリーズ第7弾。
山はいつだってここにある――。
北岳でさまざまな人々の想いが交錯する。
人と犬、人間と人間の相棒小説。大自然が舞台の山岳冒険小説。警察小説。
そのすべてを兼ね備えているのが、〈南アルプス山岳救助隊K-9〉である。
――文芸評論家・西上心太氏(解説より)
南アルプス・北岳を舞台に、山岳救助隊員と相棒の救助犬の活躍を描く2篇を収録。
【文庫書き下ろし】
「リタイア」
南アルプス山岳救助隊の星野夏実と神崎静奈は、かつて北岳で事件に遭遇した
アイドル・安西友梨香のライブ帰り、若者にからまれていた初老の男性を助ける。
男は作家の鷹森と名乗り、次回作は山を舞台にした作品を構想中だという。
半年後、友梨香と鷹森が偶然同じ日に北岳を訪れた。二人は夏実と一緒に
頂上を目指すが、途中、捜索のため夏実と別れることに。
二人きりの登山行は果たして……。
「孤高の果て」
息子が山で亡くなったのは山岳救助隊の責任だと、両親が訴訟を起こした。
困惑する隊員たち。
なかでも現場に最初に駆けつけた隊員の関は責任を感じ、事件を再検証する。
だが、なぜか突然相手は訴訟を取り下げ、一同は安堵する。
それからしばらくして、母親が北岳御池の警備派出所を訪ねてきた。
関に現場を案内してほしいという……。

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