描き手によるジャンルを超えた、
ゆるくて面白い絵画談義。
自分にとっていい絵を探そう。
なぜ画家たちはリアルに描くことに夢中になったのか、
ヘタな絵の価値とは何か、
現代美術は何を言おうとしているのか、
ファインアートとイラストは違うのか……。
描き手である二人がジャンルを跨ぎ、縦横無尽に語り尽くす。
絵を描くと分かることがある。
お勉強では分からないことがある。
本書を読むと、料理を自分の舌で味わうように
絵が鑑賞できるようになる!?
絵は好き嫌いで見てもいい。
むしろ好き嫌いで見るべきだ。――山田五郎(評論家)
目次より
第1章 海の向こうから来た写実
第2章 絵画と写真の間
第3章 俺たちの印象派
第4章 ヘタよりうまいものはなし
第5章 シュルレアリスムはまだ終わってない宣言
第6章 イラストって何?
第7章 現代美術のいただき方
第8章 服を脱ぎ捨て裸の目で見よう!
【著者略歴】
伊野孝行(いの たかゆき)
イラストレーター。1971年、三重県生まれ。東洋大学卒業。セツ・モードセミナー研究科卒業。講談社出版文化賞、高橋五山賞、グッド・デザイン賞。著書に『となりの一休さん』(春陽堂書店)、『画家の肖像』(ハモニカブックス)、『ゴッホ』(書肆 絵と本)など。TV番組にEテレ「オトナの一休さん」「昔話法廷」など。
南 伸坊(みなみ しんぼう)
イラストレーター、装丁デザイナー、エッセイスト。1947年、東京都生まれ。都立工芸高等学校デザイン科、「美学校」・木村恒久教場、赤瀬川原平教場を卒業。1980年、月刊漫画『ガロ』編集長を経てフリー。著書に『モンガイカンの美術館』(朝日文庫)、『私のイラストレーション史』(亜紀書房)など。