騎士には及ばず、魔道士とも認められないセシリアは、それでも王佐の騎士となることを目指していた。学院を卒業して幼馴染と婚約し、故郷から生涯出られなくなる、定められた未来への猶予を得るために。そんな折、王女が学院を訪れ儀典の衛士を選ぶことになり…?
竜を御す王、竜を葬る騎士。ふたつの稀種が治める王国で、竜に魅せられた少女は歴史に隠された闇を知る!
【目次(上巻)】
序 樹下の約束
第一幕 鍛刃院の日々
第二幕 金鎖の騎士
第三幕 聖王妃の愛娘
第四幕 竜を御す
【目次(下巻)】
第五幕 墨岩砦の決別
第六幕 グレゴール一世の呪い
第七幕 騎竜の英雄
第八幕 聖女王の颶風
跋 鈴百合の祈り