大ヒット作「金椛国春秋」シリーズに続く気鋭のファンタジー作家の注目作。「三国志」の時代から続く戦乱の中国、五胡十六国時代。神獣・赤麒麟の一角麒は、山で蛟の子・翠鱗を拾い、新入りの霊獣として大切に育てる。人界で人間に変化することを学ぶ折、翠鱗は光の輪に包まれた若き将軍・符堅に出会い、聖王の徴を見る。翠鱗は天命を試さぬまま、偶然、符堅に再会し、そのまま彼の理想と聖王の器を守っていく決意を固める。〈書下ろし〉