「福祉社会」という言葉が叫ばれて久しいが、未だにその理念や概念が不透明である。それは社会経済の問題に限らず、個人や家族という混沌とした対象を網羅しなければならないからである。本書は日常生活を省察する人間中心主義に依拠した総合的社会学の構築をめざす。