北海道で生まれた丸木俊は、東京の美術学校で学び、モスクワやパラオ諸島にも行き、さまざまなものを見つめ、自然や人を愛し、豊かな創造性にあふれた絵を描き続けました。そして、夫である丸木位里とともに「原爆の図」を描き、その絵を自ら世界中に見せてまわり、いつでも見ることができる場所、原爆の図丸木美術館をつくります。人に優しく、自分の生きたいと思う道をかけぬけた、新しい芸術家の生き方を伝記でたどります。