タヌキとカモの迷コンビ、旅に出る!
北国の森の奥にひっそりとくらすタヌキの小説家ポランは、人づきあいが苦手。そんなポランの家に、ある日カモのマジシャン、ドリが転がり込んだ。フライドポテトを食べ過ぎて飛べなくなり、南に帰りそびれたらしい。
まじめなポランと自分勝手なドリは気が合わず、ケンカばかり。しかし無一文のドリのうまい口車に乗ってしまったのか、列車で一緒に南に向かうことに。
道中では幾多の困難や危険な場面に巡り会うが、さてどのように乗り越えていくのか。そして二人は、お互いをわかり合えるのか。
【編集担当からのおすすめ情報】
第28回小川未明文学賞大賞受賞作家の第3作。作・絵をひとりで手掛けます。
正反対な性格のポランとドリの珍道中。気の合わなかった二人が旅の最中に一緒に困難を乗り越えていくうちに、お互いを思い、自分の気持ちも段々と変わっていきます。コロナ禍で家の中にいることが多かった子どもたちに、ぜひとも読んでほしい。外の世界に出ていくことの面白さ、大切さを感じてもらえるのではないでしょうか?