ポーランドのポンチキ、ポルトガルの鶏の炭火焼き、
モロッコのタジン鍋……
世界の国々の料理やお菓子を手がけ、店やケータリングという形で向き合い続ける女性たち。彼女たちは、なぜその国の料理を手がけるようになったのだろうか?
その軌跡を辿ってみると、純粋に料理が好きで料理人を目指したという人もいれば、惹かれた国を追いかけているうちに料理を始めたという人もいる。料理を通して自分のルーツに触れた人もいれば、どこか心の中に通ずるものを得た人もいる。
料理という行為は、多くの人にとって身近なものであるけれど、それは単に食事を作ることだけでなく、さまざまなことにつながっている。
思い出を反芻すること。知らない世界を覗くこと。科学者のように探究すること。受け継ぐこと……。
世界各国の料理に携わる14名の女性たちのエピソードを通した、食べるだけでない料理の姿と、そこから広がる人生の物語を収録。
<本書で紹介する14名>
インド料理[vanam]落合亜希子さん
インド料理[Samosa wala Timoke]北村朋子さん
ベトナム料理[ベトナム料理研究所]ユキさん
台湾料理[小部屋莉?子]りてこさん
メキシコ料理[メシカ]山口恭子さん
世界のごはん[TABEBITO]石原理恵さん
スウェーデンの郷土菓子[FIKAFABRIKEIN]小原愛さん
ロシア・ジョージア料理[ハチャプリ]米田妙子さん
ポーランドの郷土菓子[ポンチキヤ]坂元萌衣子さん
イギリスの郷土菓子[UNDERGROUND BAKERY]手井梨恵さん
ポルトガル料理[葡萄牙料理 ピリピリ]浦谷ゆりさん
イタリア料理[Osteria La Cicerchia]連久美子さん
イタリア郷土菓子[Litus]塩月紗織さん
モロッコ料理[エンリケマルエコス]小川歩美さん