「遊び=自発的な活動」というのは本当か? これまで「自発的な活動」として捉えられ議論されてきた「遊び」。本書では,「いいこと思いついた!」という現象を切り口に,「中動態」や「天然知能」などの概念を参照しながら「自発的な活動としての遊び」について多角的に検討する。そこから見えてくる「遊び」の本質とは。
[主な目次]
●第Ⅰ部 「いいこと思いついた!」の理論的背景
第1章 「自発的な活動」と見なされている遊び 【矢野勇樹】
第2章 「個人化」という力学 【矢野勇樹】
第3章 「実体論」から「関係論」へ 【矢野勇樹】
第4章 中動態と関係論の関係 【矢野勇樹】
●第Ⅱ部 「いいこと思いついた!」が切り拓く世界
第5章 遊びの語り方を変えよう―中動態としての遊び 【久保健太】
第6章 「遊び心」と「しごと心」 【佐伯 胖】
第7章 養成校の視点から遊びの指導を問い直す 【岩田恵子】
第8章 「森のようちえん」実践における「いいこと思いついた」を考える 【関山隆一】