特集:「地域の足」を守る
車社会の進展や過疎化などにより、鉄道や路線バスなど「地域の足」の確保が課題となって久しい。 各自治体では、財政的な支援だけでなく、地域の状況を踏まえ工夫を凝らしながらさまざまな対策に取り組んできた。 また、国でも07年に地域公共交通活性化・再生法を施行、さらに現在、移動権を保障する「交通基本法」の制定に向けて検討中だ。 だが公共交通の必要性がますます高まる一方で、地方経済の疲弊や自治体財政の逼迫、人口減少など、「地域の足」を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。 自治体・地域はこの課題にこれからどう向き合っていかなければならないのか、現場での取り組みを交えながら考えてみたい。