猿との大戦後、正式に即位した金烏・奈月彦。山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を自らの跡継ぎとするべく動き始める。下界への留学を控えた雪哉は、美しい夜桜の下で紫苑の宮としばしの別れを惜しむのだった。滅びゆく山内の、新しい時代が始まろうとしていた――外界で忙しい日々を送る雪哉にある日、信じがたい一報が。『楽園の烏』に至る20年間になにがあったのか?戦慄の真実がいま明かされる。シリーズ最大の衝撃作!