昨年、犬塚弘氏が亡くなりクレイジーキャッツの“いた”時代がとうとう終わりを告げた。だが、エンターテインメントはポスト・クレイジーキャッツを生きているだろうか。ジャズ、コミックソング、喜劇、映画、そしてテレビ、事務所を背負う芸能人であり、新時代のスターであったクレイジーキャッツ、その革新はいかなるものだったのか。戦後の芸能のすべてがここにある、そういいきってみることから再考は始まる。