スペイン人の詩人、ホセ・リカルド・イグレシアス・ゴメスは仲間たちと満ち足りた生活を送るが、スペイン内戦勃発により全て奪われる。命からがらフランスに逃げるも、第二次世界大戦が始まり、ナチスドイツ占領下のパリで生きることとなる。暗闇の中彼が見つけた道は何なのか。やっと手に入れた安息の日々の果てに何を想うのか……。 小説にしてはそっけない書影ですが、芝居の台本を模しています。一人の人間と、彼を取り巻く人々との出会いや別れがもたらす悲しみや喜びを、どうぞお楽しみください。