いま世界で最も影響力のある都市研究者ニール・ブレナーの初の邦訳単著。過去から現代にいたる都市研究の達成を、地理学・社会学・政治学・環境学・建築学の横断領域で網羅的に整理する最先端の探究。境界を持つ単位としての都市を超えて都市化を多スケールに構成されるプロセスと考える「リスケーリング」理論や、近年の社会科学を席捲する「惑星的都市化」の理論を解説・展開する代表的著作。
著者による紹介文
都市化をめぐるこれまでの研究アプローチのラディカルな再概念化。境界を持つ単位としての都市(シティ)への焦点化を問い直し、都市化を多スケールに構成されるものと考える論究。批判的都市研究の中心的課題は、資本主義的な都市組織体(capitalist urban fabric)をめぐり惑星的な規模で展開される、現代的なリスケーリングを解釈することにある。