ベンは、リスクが大嫌い! 森の奥にある小川で転校生が起こした事故をきっかけに、みんな「リスク」のことしか話さなくなってしまいました。怪我のリスクを怖れて公園で遊ぶことを止め、走って転ぶリスクを怖れてゆっくり歩く、と言った具合です。あのリスク、このリスク、どこを見てもリスクだらけ。みんなリスクの恐怖で笑顔も消えてしまいました。それはもう度を越えていて、ベンの手には負えません。最悪なのは、リスクのおかげで森が立入禁止になり、ツリーハウスに行けなくなってしまったことです。学期末も近づき、このままではせっかくの夏休みが台無しです。 そんな中、アリスは鮭が絶滅のリスクにさらされていることを知り、川の再生という大胆なアイデアを思いつきます。でも、清掃活動をしたくても子供たちは川に近づくことさえ許されていません。川の再生なんてとても不可能に思えます。でも、彼らはこれまでも不可能を可能にしてきたじゃないですか! 第6巻で子供たちは環境再生プロジェクトを通してリスクマネジメントについて学びます。