特集:高齢おひとりさま743万人の時代 地域で孤立 行政支援に動く
少子高齢化が進む中、一人暮らしのシニアが増えている。ずっと未婚、あるいは離婚や配偶者と死別、子どもは成人して遠くへ行ってしまった、など様々な事情で単独世帯となった65歳以上は743万世帯(人)にのぼる。近くに頼れる人がなく社会的に孤立したり、ひきこもったりする人が増加しており、行政は支援に乗り出した。死後に生前の意思を実現できる終活相談サービスや、心身の健康を保ってもらうための居場所づくりなどだ。身寄りのない高齢者に寄り添おうという条例を制定した自治体もある。人生100年時代、最期に「おひとりさま」となる可能性は高まるばかり。こうした変化に対応しようと模索する各地を訪ねた。